なぜ、企業に見切りをつけるのか

2011.12.24

以上が、若者がわがままになった理由だ。若者の意志でそうなったというよりは、そういうアクの強い人間しか勝ち上がれなくなったというほうが近い。だがそれだけでは、彼らが企業という列車を降りることへの説明としてはまだ不十分だろう。たしかに、予想と違ってつまらない仕事に嫌気が差し、ぷいと辞めてしまう人間もいるにはいるだろう。だが、少なくとも過去数十年の間は、彼らの先輩たちは文句一つ言わずに働き続けてきた(腹のなかではいろいろ思うところはあったかもしれないが)。

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だから、転職市場なんてものは市場と呼べる規模では存在しなかったし、人材紹介会社の多くは一九九〇年代に設立されるまで必要とはされなかった。そう考えると、現在の若者たちも現実をしっかりと受け止め、そのまま働き続けてもよさそうなものだ。なぜ、彼らだけは企業に見切りをつけ、途中下車してしまうのか。ここでもう一つのキーワードである“忍耐不足”を考えてみる必要がありそうだ。




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